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「銀行員の経験を生かせる転職先には、どのような選択肢があるのか」
「法人融資や与信審査の経験は、事業会社でも評価されるのか」
「30代・40代で銀行から転職すると、年収や役職が下がるのではないか」
銀行員の転職先は、他の銀行や証券会社などの金融業界だけではありません。
法人営業、融資、与信審査、財務分析、本部企画、海外業務、プロジェクトファイナンスなどの経験は、事業会社の財務・経営企画・事業開発や、コンサルティング、インフラ投資、Fintechなどでも生かせます。
金融機関での経験を職種別に分け、候補職種、不足経験、準備、相談先まで順に確認したい場合は、金融機関の経験別に事業会社への転職先を選ぶ方法を参照してください。
銀行員の主な強みは、次のとおりです。
- 企業の財務内容を読み取る力
- 経営者と対話する力
- 融資や投資のリスクを判断する力
- 複雑な案件を関係者と調整する力
- 稟議書や提案書を論理的に作成する力
- 法令や社内規程を守りながら業務を進める力
- 長期的な取引関係を構築する力
- 数字を基に意思決定する力
一方で、銀行内では評価されていた経験が、そのまま事業会社でも評価されるとは限りません。
「法人営業を担当した」「融資審査を経験した」と説明するだけではなく、企業の課題をどのように把握し、どのような提案や判断を行い、どのような成果につなげたかを示す必要があります。
筆者は金融機関に15年間勤務し、法人取引、海外業務、プロジェクトファイナンス、新規業務の立ち上げなどを経験した後、事業会社へ転職しました。
転職後は、金融機関で培った顧客理解、案件推進、財務分析、社内外の調整力を生かしながら、事業開発や海外事業に関わっています。
その結果、年収を上げながら、担当する役割とキャリアの幅を広げることができました。
ただし、銀行員であれば誰でも同じ転職ができるわけではありません。
担当してきた業務、年齢、役職、専門性、希望年収によって、選ぶべき転職先は異なります。
本記事では、銀行員におすすめの転職先10選、評価される経験、職種別の選び方、年収や役職を守るための転職戦略を解説します。
地方銀行・信用金庫で培った法人渉外、融資審査、事業承継支援などの経験を活かせる転職先は、地銀・信金からの転職先|地域金融の経験を活かせるキャリアで詳しく解説しています。
※本記事は2026年6月時点の情報を基に作成しています。求人や転職サービスの内容は変更される可能性があるため、応募時は企業やサービスの最新情報をご確認ください。
結論|銀行員の転職先は「金融知識」より「解決できる課題」で選ぶ
銀行員が転職先を選ぶ際は、金融機関で勤務した事実だけに頼ってはいけません。
重要なのは、銀行で得た経験を使って、転職先のどのような課題を解決できるかです。
例えば、法人融資経験者であれば、次のように経験を置き換えられます。
- 財務分析:事業会社の財務・経営管理
- 与信判断:投資審査・リスク管理
- 経営者への提案:法人営業・コンサルティング
- 資金調達支援:財務・資金管理
- 事業計画の検証:経営企画・事業開発
- 融資案件の推進:プロジェクトマネジメント
- 海外企業との交渉:海外事業・グローバルアライアンス
銀行員におすすめの主な転職先は、次の10種類です。
- 他の銀行・信託銀行・政府系金融機関
- 証券・保険・リース・カードなどの金融業界
- 事業会社の財務・資金管理
- 経営企画・FP&A・事業管理
- M&A・事業投資・コーポレートディベロップメント
- コンサルティング会社
- プロジェクトファイナンス・インフラ・再生可能エネルギー
- リスク管理・コンプライアンス・内部監査
- 海外事業・事業開発・アライアンス
- Fintech・SaaS・金融関連IT企業
金融業界に残る方が有利な人もいれば、事業会社へ移ることで経験の幅を広げられる人もいます。
転職先の知名度だけではなく、仕事内容、責任範囲、専門性、年収、3年後の市場価値を比較してください。
金融機関に残るか、事業会社や異業種へ移るか判断できない場合は、幅広い求人を扱う転職エージェントへ相談し、自分の経験が評価される業界・職種を確認する方法があります。リクルートエージェントで法人融資、審査、海外業務などの経験を伝える方法は、リクルートエージェントは銀行員の転職に使える?金融経験を活かす相談方法で詳しく解説しています。
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年収600万円以上の管理職・専門職・営業職として、法人融資、審査、本部企画、海外業務などの経験を活かせる求人を確認したい方は、JAC Recruitmentも選択肢です。
紹介可能な求人や支援内容は、職務経験、希望条件、求人状況によって異なります。
銀行員の転職で評価される7つの強み
1.財務分析力
法人融資や審査業務では、企業の決算書、資金繰り、事業計画などを確認します。
具体的には、次のような能力です。
- 貸借対照表を読み取る
- 損益計算書を分析する
- キャッシュフローを確認する
- 収益構造を理解する
- 資金需要を把握する
- 返済能力を判断する
- 将来計画の妥当性を検証する
- 財務上の課題を特定する
この経験は、事業会社の財務、経営企画、FP&A、事業管理、投資審査などで生かせます。
ただし、銀行では融資判断のために財務を分析しますが、事業会社では自社の数字を改善することが求められます。
分析だけでなく、改善策を立案・実行できることを示してください。
2.法人営業・経営者折衝力
銀行の法人営業では、経営者や財務責任者と継続的に対話します。
評価される経験には、次のようなものがあります。
- 経営課題のヒアリング
- 融資提案
- 資金調達支援
- 事業承継
- M&A支援
- ビジネスマッチング
- 海外展開支援
- 経営改善支援
- 複数商品の提案
- 長期的な関係構築
単に融資残高を増やしただけではなく、顧客の課題をどのように把握し、金融以外の解決策も含めて提案したかを説明しましょう。事業会社の法人営業を目指すなら、融資提案を顧客課題の発見・商談設計・売上責任へ言い換える方法も確認し、金融商品に依存しない営業力を示してください。
3.与信・リスク判断力
銀行員は、収益性だけでなく、リスクを踏まえて案件を判断します。
- 信用リスク
- 市場リスク
- 流動性リスク
- オペレーショナルリスク
- 法務リスク
- コンプライアンスリスク
- カントリーリスク
- レピュテーションリスク
この経験は、投資審査、リスク管理、内部監査、コンプライアンス、事業投資などへ展開できます。
一方で、リスクを指摘するだけではなく、リスクを管理しながら事業を進める方法を提案できる人材が評価されます。
4.案件を推進する調整力
融資や金融商品の提供には、多くの関係者が関わります。
- 顧客
- 営業店
- 審査部門
- 法務部門
- コンプライアンス部門
- 外部専門家
- 他の金融機関
- 海外拠点
- 経営層
複雑な案件を整理し、関係者から承認を得て実行する経験は、事業開発、プロジェクトマネジメント、コンサルティングでも評価されます。
5.文書作成・説明力
銀行では、稟議書、提案書、審査資料、報告書などを作成します。
限られた情報から論点を整理し、上司や審査部門へ説明する能力は、事業会社でも利用できます。
- 重要な論点を整理する
- 数字と事実を基に説明する
- リスクと対応策を示す
- 結論を明確にする
- 意思決定者が判断しやすい資料を作る
6.規制・コンプライアンスへの理解
金融機関では、法令、監督指針、社内規程などを守りながら業務を進めます。
この経験は、規制産業や大企業の管理部門で評価される可能性があります。
ただし、「規則を守る人」だけではなく、規則を理解したうえで業務を実現できる人材であることを示してください。
7.正確性と継続的な業務管理
銀行業務では、金額や顧客情報を正確に扱う必要があります。
期限管理、証跡管理、事務品質、再確認の習慣は、財務、内部監査、オペレーション管理などで生かせます。
銀行員におすすめの転職先10選
1.他の銀行・信託銀行・政府系金融機関
現在の経験を最も直接的に生かしやすい転職先です。
向いている人
- 金融業界で専門性を深めたい
- 現在の年収を維持したい
- 法人営業や融資審査を継続したい
- より大規模な案件を担当したい
- 信託、投資銀行、国際業務などへ広げたい
- 地域金融機関から大手金融機関へ移りたい
- 大手金融機関から専門性の高い組織へ移りたい
主な職種
- 法人営業
- 融資審査
- ストラクチャードファイナンス
- プロジェクトファイナンス
- シンジケートローン
- M&A・事業承継
- 海外業務
- 市場運用
- 信託業務
- リスク管理
- 本部企画
メリット
- 金融知識と業務経験を直接生かしやすい
- 即戦力として評価されやすい
- 年収や役職を維持できる可能性がある
- より専門的な金融業務へ移れる
注意点
同じ金融業界でも、銀行ごとに文化、意思決定、営業方針、システムは異なります。
「現在の銀行が合わない」という理由だけで転職すると、同じ問題が続く可能性があります。
転職によって何を変えたいのかを明確にしましょう。
2.証券・保険・リース・カードなどの金融業界
銀行以外の金融会社も有力な転職先です。
主な転職先
- 証券会社
- 生命保険会社
- 損害保険会社
- リース会社
- クレジットカード会社
- 消費者金融
- 資産運用会社
- ファンド
- 信用保証会社
- 債権管理会社
生かせる経験
- 法人営業
- 財務分析
- 与信審査
- 資産運用
- リスク管理
- 個人富裕層営業
- 事業承継
- 不動産金融
- 海外金融
銀行と隣接する業界であるため、金融知識を生かしながら、商品、顧客、収益モデルを変えられます。
注意点
同じ金融業界でも、証券は市場変動、保険は長期契約、リースは物件価値など、重視するリスクが異なります。
銀行での経験がどの業務へつながるかを具体的に確認してください。
3.事業会社の財務・資金管理
銀行員にとって、事業会社の財務は代表的な転職先です。
主な業務
- 資金繰り管理
- 資金調達
- 金融機関との交渉
- キャッシュフロー管理
- グループ会社の資金管理
- 為替・金利リスク管理
- 財務戦略
- 格付対応
- 社債発行
- 投資判断の支援
向いている人
- 法人融資の経験がある
- 財務分析が得意
- 複数の金融機関との調整経験がある
- 資金調達の仕組みを理解している
- 経営に近い立場で働きたい
- 一社の事業を長期的に支えたい
銀行との違い
銀行では、資金を提供する側から企業を分析します。
事業会社の財務では、資金を調達し、事業へ適切に配分する側になります。
分析力だけでなく、次の能力が必要です。
- 自社の事業を理解する
- 将来の資金需要を予測する
- 資金調達方法を比較する
- 経営陣へ提案する
- 社内の各部門と調整する
注意点
財務と経理は関連しますが、同じ仕事ではありません。
決算、税務、会計基準などの経理経験を求める求人もあるため、応募条件を確認してください。
簿記や会計知識を補うことも有効です。
銀行から事業会社へ移る際の準備や、職務経歴書・面接での経験の伝え方は、銀行員が事業会社へ転職する方法|評価される経験と必要な準備で詳しく解説しています。
4.経営企画・FP&A・事業管理
財務分析と経営者との対話経験を生かせる職種です。
主な業務
- 中期経営計画
- 予算策定
- 予実管理
- 業績分析
- 経営会議資料の作成
- KPI管理
- 事業部門への改善提案
- 投資計画
- グループ会社管理
- 経営課題の整理
向いている人
- 企業の事業計画を分析してきた
- 経営者と事業課題について話してきた
- 数字から問題を発見できる
- 本部企画の経験がある
- 経営に近い仕事をしたい
- 分析だけでなく改善策を考えられる
銀行員が注意すべき点
銀行員は、外部から企業を分析することには慣れています。
一方、経営企画では、社内の当事者として計画を実行し、結果に責任を持ちます。
「分析して指摘する人」ではなく、「事業部門と一緒に数字を改善する人」であることが必要です。
5.M&A・事業投資・コーポレートディベロップメント
財務分析、企業評価、交渉、案件推進の経験を生かせます。
主な転職先
- 事業会社のM&A部門
- 事業投資部門
- 商社
- 投資会社
- プライベートエクイティファンド
- M&A仲介会社
- FAS
- ベンチャーキャピタル
- 経営企画部門
評価される経験
- 企業価値評価
- 財務分析
- M&Aファイナンス
- 事業承継
- デューデリジェンス
- 契約交渉
- 稟議・投資委員会対応
- 買収後の事業管理
- 海外案件
- 経営者との折衝
注意点
M&A支援と、自社資金を使う事業投資では責任が異なります。
事業会社の投資部門では、投資実行後の事業成長や管理まで求められる場合があります。
案件を成立させた経験だけでなく、投資後に価値を高める視点が必要です。
法人営業、審査、海外業務、プロジェクトファイナンスなどの経験を商社で活かす方法は、金融機関から商社へ転職できる?評価される経験と求人の探し方で詳しく解説しています。
6.コンサルティング会社
銀行員の転職先として、コンサルティング会社も候補になります。
主な領域
- 金融業界向けコンサルティング
- 財務・会計コンサルティング
- 事業再生
- 経営戦略
- 業務改革
- リスク管理
- 規制対応
- M&A
- DX
- サステナビリティ
向いている人
- 複数企業の課題解決に関わりたい
- 財務分析と提案が得意
- 経営者への説明経験がある
- 論点を整理して資料化できる
- 短期間で新しい分野を学べる
- プロジェクト単位で働ける
金融機関で培った経験をコンサルティング業務へ転換する方法や、向いている人・注意点は、金融機関からコンサルへ転職する方法|向いている人と注意点で詳しく解説しています。
銀行員が評価される理由
銀行員は、企業の財務、業界、経営課題を分析し、社内外の関係者へ説明する経験を持っています。
特に金融機関向けコンサルティングでは、銀行業務や規制への理解が評価される可能性があります。
注意点
コンサルティングでは、分析だけでなく、短期間で高品質な成果物を作成する必要があります。
- 資料作成の速度
- 論理的思考
- 仮説構築
- クライアント対応
- プロジェクト管理
- 長時間労働への対応
働き方と評価制度も確認してください。
7.プロジェクトファイナンス・インフラ・再生可能エネルギー
大型事業の融資や投資に関わった経験がある銀行員に適した分野です。
主な転職先
- インフラ事業会社
- 電力・ガス会社
- 再生可能エネルギー事業会社
- 総合商社
- 投資会社
- インフラファンド
- 開発事業者
- 建設会社
- 政府系金融機関
- アドバイザリー会社
評価される経験
- プロジェクトファイナンス
- ストラクチャードファイナンス
- キャッシュフローモデル
- 融資契約
- 担保・保証
- デューデリジェンス
- リスク分析
- 関係者調整
- 海外案件
- インフラ・エネルギー案件
事業会社へ移る場合の違い
金融機関では、融資者としてリスクと返済可能性を確認します。
事業会社では、次の業務まで担当する可能性があります。
- 案件の発掘
- 事業性の検討
- 投資判断
- パートナーとの交渉
- 契約
- 資金調達
- 建設・運営管理
- 投資後の収益管理
金融の専門性に加えて、事業を実行する力が求められます。
金融機関、商社、インフラ事業会社などの転職先ごとの役割と違いは、プロジェクトファイナンス経験者の転職先|金融・商社・インフラを比較で詳しく解説しています。
8.リスク管理・コンプライアンス・内部監査
銀行の審査、本部管理、法務、コンプライアンスなどの経験を生かせる職種です。同じ管理領域でも職務は異なるため、コンプライアンス・内部監査・内部統制を分けて転職経験を伝える方法を確認し、規制対応と独立評価のどちらを担ったかを明確にします。
主な転職先
- 金融機関
- Fintech企業
- 上場企業
- 外資系企業
- 規制産業
- コンサルティング会社
- 監査法人
- 事業会社の内部監査部門
主な業務
- 全社リスク管理
- 信用リスク管理
- 市場リスク管理
- オペレーショナルリスク
- コンプライアンス
- AML・金融犯罪対策
- 内部監査
- 内部統制
- 規程整備
- 当局対応
向いている人
- リスクを体系的に整理できる
- 法令や規程を理解できる
- 問題の原因を分析できる
- 現場へ改善を求められる
- 経営層へ重要事項を報告できる
- 独立した立場で判断できる
注意点
リスクを理由に事業を止めるだけでは、評価されにくい場合があります。
リスクを許容可能な範囲へ抑え、事業を実現する方法を考えられることが重要です。
9.海外事業・事業開発・アライアンス
海外駐在、国際部門、海外企業との取引経験がある銀行員に適した転職先です。
主な業務
- 海外市場への進出
- 現地法人の立ち上げ
- 海外拠点管理
- 現地パートナーとの提携
- 新規事業の企画
- 事業計画の作成
- 提携交渉
- 契約
- 本社と海外拠点の調整
- 営業体制の構築
評価される経験
- 海外駐在
- 現地企業との交渉
- 海外金融機関との連携
- 日本企業の海外進出支援
- 海外融資
- カントリーリスク分析
- クロスボーダー案件
- 現地スタッフの管理
- 新しい拠点や業務の立ち上げ
海外経験を説明するときは、「海外に住んでいた」「英語を使った」だけでは不十分です。
次の内容を具体的に示してください。
- 担当した国
- 現地での役割
- 誰と交渉したか
- どのような課題を解決したか
- 何を立ち上げたか
- どのような成果を出したか
10.Fintech・SaaS・金融関連IT企業
銀行業務とテクノロジーの両方を理解する人材は、Fintechや金融関連のIT企業で評価される可能性があります。
主な転職先
- Fintech企業
- 決済会社
- 融資・与信サービス
- 金融SaaS
- 法人向けSaaS
- 金融機関向けシステム会社
- コンサルティング会社
- スタートアップ
主な職種
- 法人営業
- 事業開発
- プロダクト企画
- カスタマーサクセス
- パートナーアライアンス
- 金融機関向けコンサルティング
- オペレーション設計
- コンプライアンス
- リスク管理
- 海外事業
銀行員の強み
- 金融機関の業務を理解している
- 顧客の意思決定構造を理解している
- 金融機関が重視するリスクを理解している
- 法人顧客への提案経験がある
- 複雑な社内承認に対応できる
- 金融と事業の両方を説明できる
注意点
スタートアップやSaaS企業では、銀行とは働き方が大きく異なる場合があります。
- 業務範囲が広い
- 役割が変化する
- 制度が整っていない
- 自分で課題を見つける必要がある
- 結果を短期間で求められる
- 変動報酬や株式報酬が含まれる場合がある
会社の成長性だけでなく、自分が担当する役割と評価制度を確認してください。
銀行での経験別におすすめの転職先を整理
法人営業経験者
相性がよい転職先は次のとおりです。
- 事業会社の財務
- 法人営業
- コンサルティング
- 事業開発
- M&A・事業承継
- Fintech・SaaS
- 海外事業
評価される内容は、融資実績だけではありません。
- 担当企業数
- 担当企業の規模
- 融資残高
- 新規取引
- 収益
- 課題解決提案
- 経営者との関係
- 複雑な案件の推進
融資審査・与信経験者
相性がよい転職先は次のとおりです。
- 財務
- 投資審査
- リスク管理
- 事業投資
- ファンド
- コンサルティング
- プロジェクトファイナンス
評価されるのは、案件を否決した件数ではありません。
限られた情報からリスクを整理し、適切な条件を設定しながら案件を実現した経験を示してください。
本部企画経験者
相性がよい転職先は次のとおりです。
- 経営企画
- FP&A
- 事業企画
- 業務改革
- DX
- コンサルティング
- Fintech
企画書を作っただけでなく、社内調整、導入、運用、成果測定まで関与した経験が重要です。
市場・運用経験者
相性がよい転職先は次のとおりです。
- 資産運用会社
- 証券会社
- 保険会社
- 事業会社の財務
- 市場リスク管理
- ファンド
- 投資部門
運用商品、管理金額、リスク管理、収益実績などを整理してください。
事務・オペレーション経験者
相性がよい転職先は次のとおりです。
- 金融事務
- オペレーション企画
- 業務改善
- 内部統制
- Fintech
- BPO
- システム導入
- カスタマーオペレーション
正確に処理した経験だけでなく、業務を標準化し、効率や品質を改善した経験が評価されます。
海外業務経験者
相性がよい転職先は次のとおりです。
- 海外事業
- 現地法人管理
- グローバル財務
- 海外営業
- 事業開発
- 商社
- インフラ・エネルギー
- 外資系企業
語学力だけでなく、現地で実行した業務と成果を示してください。
支店長・管理職経験者
相性がよい転職先は次のとおりです。
- 営業責任者
- 管理部門責任者
- 地域統括
- 事業責任者
- コンサルティング
- 金融機関の管理職
- Fintechの営業・事業責任者
役職名ではなく、管理人数、予算、収益責任、人材育成、組織改善を説明します。
管理職転職の進め方は、管理職の転職は難しい?30代・40代が失敗しない進め方で詳しく解説しています。
銀行員が転職先を選ぶ7つの基準
1.金融知識をどこまで生かしたいか
銀行経験を直接生かすのか、一部だけを生かして別分野へ広げるのかを決めます。
2.業界と職種のどちらを変えるか
転職では、次の4パターンがあります。
- 金融業界のまま同じ職種
- 金融業界のまま別の職種
- 別業界で同じような職種
- 別業界で別の職種
業界と職種を同時に大きく変えるほど、難易度は高くなります。
異業種へ移る場合は、職種や強みの共通点を残す方法が現実的です。
3.年収を維持できるか
年収を比較するときは、総額だけでなく内訳を確認します。
- 基本給
- 賞与
- 残業代
- 役職手当
- 住宅手当
- 退職金
- 福利厚生
- 変動報酬
- 株式報酬
銀行は福利厚生や退職金が充実している場合があるため、額面年収だけで判断しないでください。
年収800万円以上の求人を探す方法は、年収800万円以上の転職で使うべきサービス|ハイクラス求人の探し方で解説しています。
4.役職ではなく責任範囲が広がるか
転職によって役職名が下がっても、担当する事業、予算、管理人数、権限が広がる場合があります。
肩書よりも実際の職務を確認してください。
5.3年後の市場価値が高まるか
初年度の条件だけでなく、転職後に得られる経験を確認します。
- 経営に近い経験
- 事業運営
- 売上・利益への責任
- 海外業務
- 新規事業
- デジタル
- 専門性
- マネジメント
6.銀行で感じていた問題を解決できるか
転職理由が、転職先でも繰り返されないか確認してください。
- 意思決定が遅い
- 業務範囲が狭い
- 転勤が多い
- 専門性を高めにくい
- 年功序列
- 営業目標への違和感
- 海外業務に関われない
- 新しい事業へ挑戦できない
7.家族と生活への影響を許容できるか
- 勤務地
- 転勤
- 出張
- 労働時間
- リモートワーク
- 収入の安定性
- 退職金
- 教育費
- 住宅ローン
30代後半の転職全体の考え方は、30代後半からの転職戦略|年収・役職・専門性を落とさない進め方も参考にしてください。
銀行員が職務経歴書で伝えるべき内容
担当業務を銀行用語だけで書かない
次のような銀行内の用語は、事業会社の採用担当者に伝わりにくい場合があります。
- 稟議
- 格付
- 自己査定
- 保全
- 約定
- 検印
- 期日管理
- 営業店指導
一般的なビジネス用語へ置き換えて説明してください。
実績を数字で示す
- 担当企業数
- 融資残高
- 新規取引件数
- 収益
- 大型案件の規模
- 管理人数
- 担当地域
- 海外案件数
- 業務時間の削減
- 不良債権の改善
機密情報は、「数十億円規模」「数十社」「複数国」などの表現に置き換えられます。
自分の役割を明確にする
大型案件では、多くの関係者が関わります。
組織全体の成果だけでなく、自分が何を担当したかを明確にしてください。
- 案件を発掘した
- 財務分析を担当した
- 条件を設計した
- 顧客と交渉した
- 審査部門を説得した
- 外部専門家を管理した
- 契約締結まで推進した
- 実行後の管理を行った
転職先での再現性を示す
銀行での実績を、転職先の仕事へ結び付けます。
例えば、次のように説明します。
- 財務分析力を事業計画と予算管理に生かす
- 経営者折衝を法人営業や事業開発に生かす
- 与信判断を投資審査に生かす
- 案件推進力をプロジェクトマネジメントに生かす
- 海外業務経験を海外事業の立ち上げに生かす
銀行員の転職でよくある失敗
銀行の知名度や肩書に頼る
転職先が評価するのは、所属していた銀行の名前だけではありません。
個人として何を担当し、何を実現したかを示してください。
融資経験を財務経験と同じだと考える
融資審査と事業会社の財務・経理では、業務の目的が異なります。
不足する知識や実務経験を確認してください。
年収だけで転職先を選ぶ
年収が上がっても、役割が不明確、変動報酬が大きい、労働時間が長いなどの可能性があります。
銀行が嫌だからという理由だけで転職する
転職後に実現したいキャリアを決めずに退職すると、求人選びの基準がなくなります。
異業種で銀行用語を使い続ける
銀行外の採用担当者にも伝わる言葉へ変換してください。
転職先が決まる前に退職する
銀行員の転職では、選考が長期化する場合があります。
可能であれば、在職中に転職活動を進めましょう。
一つの転職サービスだけを利用する
金融専門の求人、事業会社の求人、スカウト求人では、扱われる案件が異なります。
複数の経路を比較することが重要です。
銀行員が転職サービスを使う方法
銀行員の転職では、スカウト型サービスと転職エージェントを併用する方法があります。
スカウト型サービスで確認すること
- どの業界から連絡が来るか
- どの経験が評価されるか
- どの職種を提案されるか
- 想定年収はいくらか
- 金融業界以外から需要があるか
転職エージェントへ相談すること
- 銀行経験を生かせる転職先
- 異業種へ移れる可能性
- 希望年収の妥当性
- 職務経歴書の改善
- 非公開求人
- 選考で懸念される点
- 銀行用語の言い換え
- 条件交渉
銀行員がハイクラス転職を進める場合は、ビズリーチとJAC Recruitmentのように役割の異なるサービスを併用する方法があります。
両サービスの違いは、ビズリーチとJAC Recruitmentを比較|ハイクラス転職ではどちらを使うべき?で解説しています。
転職サイトと転職エージェントの基本的な使い分けは、転職サイトと転職エージェントの違い|併用すべき理由と使い分けをご覧ください。
銀行員の転職に関するよくある質問
銀行員は転職市場で評価されますか
財務分析、法人営業、与信判断、案件推進などの経験は、金融業界以外でも評価される可能性があります。
ただし、銀行内の業務を一般的なビジネススキルへ置き換えて説明する必要があります。
銀行員に最もおすすめの転職先はどこですか
担当してきた業務によって異なります。
法人融資経験者は財務・経営企画、審査経験者はリスク管理・投資審査、海外経験者は海外事業などが候補です。金融経験を活かせる求人の探し方を具体化したい場合は、銀行員がコトラへ相談する際の職種別ポイントを確認すると、融資・審査・海外業務などの経験を求人要件へ結び付けやすくなります。
30代でも銀行から異業種へ転職できますか
可能性はあります。
30代では、銀行での実績に加え、今後の成長可能性も評価されます。
30代向けサービスの選び方は、30代におすすめの転職サイト・転職エージェント|年収アップを狙う選び方で解説しています。
40代でも銀行から転職できますか
可能性はありますが、転職先で直ちに担える役割が重視されます。
管理経験、専門性、顧客基盤、海外経験などを具体的に示してください。
40代向けサービスの選び方は、40代におすすめの転職サイト・転職エージェント|管理職・専門職向けをご覧ください。
銀行から事業会社へ転職すると年収は下がりますか
転職先、職種、現在の年収によって異なります。
年収が上がる場合も下がる場合もあります。
基本給、賞与、手当、退職金、福利厚生を含めて比較してください。
銀行の法人営業から財務へ転職できますか
可能性はあります。
資金調達、財務分析、金融機関との折衝経験は生かせますが、会計や自社の資金管理に関する知識を求められる場合があります。
銀行から経営企画へ転職できますか
財務分析、事業計画の検証、本部企画などの経験があれば候補になります。
ただし、分析だけでなく、事業部門と一緒に改善を実行する能力が必要です。
銀行員はコンサルティング会社へ転職できますか
可能性はあります。
金融業界向け、財務、事業再生、リスク管理などでは銀行経験を生かしやすくなります。
銀行員におすすめの資格はありますか
転職先によって異なります。
財務・経理では簿記、海外業務では英語、投資や金融では証券アナリスト、法務・コンプライアンスでは関連資格が候補です。
資格だけでなく、実務経験と組み合わせることが重要です。
銀行を辞める前に何をすべきですか
職務経歴の棚卸し、求人調査、転職サービスへの登録、生活費の確認を行い、可能であれば転職先が決まってから退職してください。
まとめ|銀行員の経験を業界外でも伝わる価値へ変換する
銀行員には、金融知識だけでなく、次のような転用可能な能力があります。
- 財務分析
- 法人営業
- 経営者との対話
- 与信・リスク判断
- 複雑な案件の推進
- 社内外の調整
- 文書作成
- コンプライアンス
- 海外業務
- 組織管理
銀行員におすすめの主な転職先は、次の10種類です。
- 他の銀行・信託銀行・政府系金融機関
- 証券・保険・リース・カードなどの金融業界
- 事業会社の財務・資金管理
- 経営企画・FP&A・事業管理
- M&A・事業投資・コーポレートディベロップメント
- コンサルティング会社
- プロジェクトファイナンス・インフラ・再生可能エネルギー
- リスク管理・コンプライアンス・内部監査
- 海外事業・事業開発・アライアンス
- Fintech・SaaS・金融関連IT企業
転職先を選ぶ際は、会社名や想定年収だけで判断してはいけません。
次の内容を比較してください。
- 銀行経験をどのように生かせるか
- 入社後の役割
- 責任範囲
- 必要な専門性
- 年収の内訳
- 働き方
- 会社と事業の将来性
- 3年後の市場価値
最も重要なのは、銀行員として何を担当したかではなく、その経験によって転職先のどのような課題を解決できるかを示すことです。
銀行内の言葉と評価基準を、事業会社や他業界でも伝わる価値へ変換し、自分の経験を必要とする企業との接点を増やしましょう。
